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ロックンロールスター

木曜日は友人のライブを観に下北沢Club Queへ行った。
彼は知人の中で唯一ロックンローラーだ。

彼とは高校生の時に出会った。
よく笑い、よく人の話を聞き、適当そうに見えて考え深く
抜群にギターが上手だった。
ギターを手にしたらどんな武器よりも強い。

彼がロックンローラーだという由縁はフィーリングとしか言いようがない。
ただその佇まいがもうどんなバンドマンとも違うのだ。
ステージからフロアに向かってしっかりと正面を向いてギターを弾くその姿は
ロックンローラーとしか言いようが無い。

生まれ持ってのミュージシャンというのは本当にいるのだと思った。
体に直に流れる音に文字通り目をむいた。
約2年振りに聴いた音はその音自体が血管に流れ込んでカンフル剤になるような
切なくて少し寂しいけれど未来が見えるような生きている音だった。
その後は気持ちよくて目を瞑って音に巻かれた。

Club Queは下北沢で一番通ったライブハウスで
沢山の音がそこから流れた。
今でも地下への階段を下り、カウンタを通って入り口のドアを開ける手前には
the pillowsのストレンジカメレオンのポスターが貼ってある。
今日の友達の対バンは高校生の時大好きだったバンドのメンバーが
再結成して作った素晴らしいロックバンド、Unlimited Broadcastだった。

ギターを構えたその姿は頼もしくて何の不安もなかった。
冬を迎える下北沢は相変わらず夜が来るのがなんでもない顔をしていて
明日はまだ平日なのにそれに気付かないふりをして波に乗ってお好み焼きを食べに行った。

愛する街も愛する人も、みんな元気で
愛するものが沢山あるのにびっくりする。
そしていつも暖かい。

ロックンロールスター_b0009206_3184883.jpg
by telephonelove | 2007-11-10 03:18 | day


NO MUSIC,NO LIFE


by telephonelove