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そして今日

渋谷のDESEOまで、友達がレコ発ライブをやるというので
外出先の格好のまま向かった。

ホールは入り口を抜けるのが一苦労なほど
人が詰まっていて、一度荷物を置いてから
カウンタまで飲み物を取りに行った。
ライブハウスやダンスフロアで飲むものはラムコークと決まっている。
なんとなくだ。

冷たいプラスティックのコップを抱えて
フロアの真中に久方振りの友人を見つけて体当たりをした。
真正面では友達が歌を歌っている。
ドラムに光が当たってとてもきれいだ。

後ろぐるりは人で、前は柵にもたれて気持ち良さそうに
演奏を聴いている人で、一段上のステージは明るくて
何も考えずに音に浚われた。
ああ、そうか音楽を聴くというのはこういうことだった。

その時色々な思い出を思い出した。
まだ学生だった頃、3月生まれの友人ばかりで
誕生日会をした事や、横浜の駅前で歌っている姿を見たくて
大学を走って帰った事。
そしていつも笑って歌っている事。

その笑顔に何度助けられただろう。
笑って音楽を奏でているという、それだけで
周りにいる人をみんな幸せにしている。
それって実は何よりもすごい事なんじゃないか。

帰り際、ステージから一歩降りた友達は
手が冷たかった。
手の冷たい人は心が温かい人という
言い伝えを思い出した。

音楽に人生を助けられている瞬間が何度もあって
少なくともそのうちの何回かはあなたのお陰だ。

今日、間違いなくロックンロールヒーローだった。
by telephonelove | 2005-03-05 01:16 | day


NO MUSIC,NO LIFE


by telephonelove