東高円寺と春の空

父が初めて一人暮らしの家に遊びに来た。
山猫軒で2時間かけてお昼を食べ、日が射し込む小さな出窓から
外の様子を眺めた。

小さな頃彼はものすごく忙しい人で
帰宅はいつも夜遅くだった。
習い事の発表会や運動会や卒業式、そういう節目には必ずいてくれた。
働いている今、それがいかにすごいことか
やっと少しだけわかる。

厳しい人だったからよく衝突をした。
山猫軒でシェリーを飲みながらお互いの最近の話をする。

平凡を維持するということが
一番難しくて一番幸せだと
主菜を食べながら言った。

ごはんは一つ一つとても丁寧で
ルッコラはきちんと苦く、お肉は力に溢れていた。
デザートのクレープシュゼットに至るまで手抜かりがなく
お昼にお酒を飲んで幸せを感じるのは父譲りだったのかと初めて気付いた。

近くにいるから見えることも
離れたから気付くこともどちらも多々ある。
生きている今日に会えて良かった。

駅前のロータリーで左手を上げて
足早にまたねを言い
まっすぐ線路沿いの道へ歩いて行った。

今を生きよう。音楽があり仕事があり、
お酒があり大事な人を大事に
行こう。
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by telephonelove | 2010-01-23 15:35 | day


NO MUSIC,NO LIFE


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